栄養価、味、飲みやすさ、安全性、価格...セノビックとアスミールとではこんな相違点がある
アスミールとの比較て分かったセノビックのメリットとデメリット
成長期の間に十分に栄養を摂っておかないと、背が伸びるペースも遅れることくらい百も承知でも、必要な栄養素をすべて満たした献立を親御さんが毎食作ってあげるのは並大抵のことではありません。かと言って栄養が足りない状態を放置しておくのは心配ですよね。そんな親御さん達のお悩みを解消してくれるのが、成長期のお子さん向けに開発された栄養補助飲料でしょう。
いわゆる成長応援飲料と呼ばれるものですが、親御さんがそれらを購入するにあたっては、栄養素やどれくらいの効果が期待できるのか気になるはずです。また子供に与える以上、安全でなくてはならず、それと同時に家計への負担も考えなくてはなりません。
巷に幾つかで回っている成長応援飲料のうち、特に売れ行きが良いとされているのが、一番星(イッティ)のアスミールとロート製薬のセノビックの2つです。ただ双方とも粉末状で牛乳と混ぜ合わせてから飲むなど、共通する点も少なくないので、どちらを選んで良いか迷うという声もよく聞かれます。そこで成長応援飲料の代表格ともされるでセノビックとアスミールの2つの製品について、保護者が知りたいであろう事柄を中心に様々な視点から比べてみることにしました。
皆さんが製品を選ぶ際に、ここでお届けする情報を参考にして頂けたら幸いです。
成長応援飲料でどんな栄養素が補給できるのか?
背を高くしたい人が意識して摂る必要があるとされているのが、筋肉などを構成する蛋白質、骨を作るカルシウム、そのカルシウムの吸収を助けるビタミンDや骨の成分ともなるマグネシウム、赤血球の材料として使われる鉄分といった栄養素です。それに加えて蛋白質の合成や骨の生成に関与する亜鉛、更にはアミノ酸の一種で成長ホルモンの分泌を促すアルギニンも重要な成分とされています。
勿論、これその他の栄養素も含めて偏りなく摂取した上での話で。それでも成長応援飲料を選ぶ際には特にこれらの成分が一日当たりどれくらい摂取できるかが、一つの判断材料となるでしょう。
セノビックに関して言えば、カルシウムや鉄分、ビタミンDが含まれているものの、マグネシウムや亜鉛、アルギニンが含まれていない点に不満が残ります。一方のアスミールには亜鉛もアルギニンも配合されている上にプラセンタも豊富に含まれているのが特徴です。更にカルシウムもドロマイトなど異なる3つの種類が入っていたり、ビタミン類も富むなど、栄養面バランスの面でもカルシウムの吸収率の面でもアスミールの方がセノビックを上回っていると評価できるでしょう。
但し、セノビックにはアスミールからは補給できないボーンペップという卵黄ペプチドが含まれています。これは骨を形成する細胞の働きを促進させる力を持つ卵由来の成分で、目下のところ関係各方面から熱い視線を集めている栄養素でもあるのです。そのため、セノビック以外にもボーンペップを取り入れるサプリも登場しているのだとか。
話題となっている成分という意味ではアルギニンも同じですが、ボーンペップの効果に期待するならセノビックを選んでも良いでしょう。
また栄養価の面ではセノビックより全般的に高い評価を受けているアスミールも、蛋白質に関しては不十分との指摘もあります。もっとも幾ら栄養補給ができると言っても成長応援飲料ばかりを当てにしていてはダメで、普段の食事でも肉類や魚類、豆などをきちんと摂取すべきでしょう。
健康にマイナスとなる成分も
一方でサプリメントの類には、栄養素のように健康にプラスの効果をもたらす成分だけでなく、体に悪影響を及ぼしかねないような材料が使われていることも頭に入れておいて下さい。
例えば香料はセノビックにもアスミール使われているのです(尚、セノビックは5種類あるフレーバーに例外なく香料を使用しています)。
更にセノビックにはショートニングやマーガリンと同じ部類に属する植物加工油脂も入っているのも気がかりな点です。これは天然の物ではなく人為的に作り出された油脂で、特にマーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸は心血管疾患等の発症リスクを高めるとされています。それを成長期の子供に毎日飲ませるとなれば親御さんが躊躇しても不思議ではないでしょう。
更にセノビックの不安材料として、種類によってはステビアが使われている点も挙げられるでしょう。ステビアは人工甘味料で毒性があるとか、長い間摂り続けることで不妊症になる危険性が懸念されているため、海外では使用を認めていない国もある程です。ただ国内では禁止されていないことからセノビックにも使われている訳です。
このように子供たちに添加物の入った飲料を毎日飲ませることが適切なのか、立ち止まって判断することも大切なのかもしれません。この点については日頃の食事の内容も今一度振り返りながら検討すべきかと思います。
服用量、飲みやすさ
溶かすのに使う牛乳の量にも違いがあります。セノビックは一杯につき150mlの牛乳を使い、これを一日2回服用するのが目安とされているのに対し、アスミールは一杯100mlを一回飲むだけ済みます。つまりアスミールの服用量はセノビックの3分の1に過ぎず、粉末の量だけで比較しても、セノビックの半分以下となっています。
少ないように思えますが、アスミールならこれだけの分量でビタミンやカルシウムの一日当たりの摂取目安量の8割程度を補給できるのです。寧ろセノビックは服用量が多い割には栄養価の面でアスミールに比べ見劣りするとさえ言われています。
またセノビックだとより牛乳を多く飲まなくてはならないので、牛乳が嫌いなお子さんには重荷になってしまうでしょう。そんなお子さんにも長く続けてもらうなら、少量の牛乳で服用できるアスミールの方が向いています。勿論、お子さんが牛乳が大好きというのであれば、セノビックという選択肢もあるのですが、飲む量が多くなる分、牛乳の購入代金が増えることも頭に入れておきましょう。
味はセノビックの方が種類が多い
アスミールはお子さんの好きなココア味です。しかし、これ以外にフレーバーがないため飽きやすいという声も聞かれます。
一方、セノビックにはミルクココア味、バナナ味、コーンポタージュ味、ヨーグルト味それにいちごミルク味と5種類の味が揃っている上、期間限定ながら抹茶味も楽しむことが出来ます。正に選り取り見取りの中から選べるので、一つの味に飽きても他の味を試したりと長く続けやすいでしょう。
因みに実際に飲んでみた人の体験談を読んでみると、5種類のフレーバーの中で最も人気があるのはやはりミルクココア味のようです。他の味については、例えばヨーグルト味は酸味が気になって飲みづらいとか、いちごミルク味は甘ったるい感じがするという人も少なくないようです。
選択肢が広くても実際には好きな味、飲みやすい味は限られるのかもしれませんね。
値段はセノビックの方が安いが...
さて気になるお値段を見てみましょう。
通常販売価格はアスミールが4,102円、セノビックは1,296円となっています。つまりセノビックのお値段はアスミールお3分の1以下なのですが、これを2袋セット(1カ月分)で購入すれば2,160円となるので、1袋あたりのお値段も1,080円と更にお安くなるのです。但し、セノビックを買う時はこの他に540円の送料もかかります。これに対しアスミールでは購入者の送料負担はありません。
またどちらの商品も公式サイトから定期コースでの販売を行っており、こちらを利用すると通常価格よりお得に手に入れることが出来ます。具体的にはアスミールでは10%引きの3,686円に、セノビックは最も割引率の高い6袋セットなら11%引きになりますし、3袋セットでも5%引きのお値段となるのです。
特にアスミールは1回限りとは言え、初回はたった500円と、87%以上も安くなるのですから驚きですよね。しかもアスミールもセノビックも定期コースなら送料負担は0円! 例えばセノビックを定期コース以外の方法で注文した場合には購入の度に540円の送料を支払うことを考えると、この送料負担無しというのはかなりお得な話でしょう。
では、2つの成長応援飲料のどちらがよりお得と言えるでしょうか?
定期コースの初回の価格(500円)を別にすればアスミールの方が全般的に高額だという印象を受けます。しかし牛乳の購入費用のことまで視野に入れると、先に説明した通りセノビックの方が使用量が多いので、その分出費も大きくなってしまいます。また通常購入だと送料も負担することなるため、必ずしもセノビックの方がお買い得とは言えないかもしれません。
栄養価や安全性ならアスミール、飽きずに続けたいならセノビック
以上、記述してきたことを箇条書きにすると大体次の通りになると思います。
栄養価
アスミールにはセノビックには配合されていない亜鉛やアルギニンなどが含まれている。そのためアスミールの方がより背丈を伸ばす効果が高いと思われる。一方、セノビックならアスミールからは得られないボーンペップが摂取できる。
安全性
植物加工油脂やステビアが使われているセノビックは安全性に不安が残る。これらの添加物の入っていないアスミールであれば、子供にも安心して飲ませることができる。しかし、セノビック同様、アスミールにも香料が入っているのが気がかり。
飲みやすさ
牛乳をある程度以上の量を飲めない子供にセノビックは勧められない。より少量で済むアスミールの方が向いている。
味
アスミールにはココア味一種類しかない。セノビックなら5種類の中から好きな味を選べる
値段
セノビックの方がお手頃。但し、牛乳の費用が余分にかかったり、送料が必要となることも。
これらの相違点を踏まえた上でどちらを選択するかは消費者の判断に委ねられることになるでしょう。大雑把に言えば品質や安全性で選べばアスミール、コストや種類の豊富さを重視するならセノビックと言って良いかもしれません。